5yau、超多分割yauのススメ
こんにちは。ブログではかなりお久しぶりです。初見さんは、ようこそキューブ界へ。
最近は良いキューブがたくさん出てきていて、新たな競技を始める良いきっかけになっているのではないでしょうか。
今回の記事では、多分割キューブの記事、の中のかなりマニアックなyauの記事を書いていこうと思います。
この記事はルービックキューブAdvent Calendar 2018の18日目の記事になります。
まず「yauってなんぞや?」って人がいると思いますが、その人はまずこの記事を見るのではなく、大阪大学キューブサークル“Rock Men”の☆〜(ゝ。∂)さんの4yauの記事
を読んで理解してから来てください。(この記事は4x4x4のYau methodを理解している人向けとなっております)
5yau
目次
- 2センター
- クロスエッジ
- センター
- ラストクロスエッジ
- エッジ
【2センター】
まず最初はクロス色とその対面のセンターを揃えていきます。(例:白と黄色)
ここはリダクションと同じですね。
Point
最後2センター目を揃え終わるとき(ex:Rw U2 Rw')にひとつ目のクロスエッジを探しておくとスムーズにクロスエッジパートに移行できます。
【クロスエッジ】
yauにおいて最も特徴的なパートです。
※ここがyauの肝となる部分です。ここが早いか遅いかだけで全体のタイムが大きく変化します。(経験論)
Point
クロスエッジを揃えるとき、DFに集めるように作っていくと全体が見渡しやすいので先読みが楽になります。揃ったらD' かF でクロスに入れましょう。
4つ目のクロスエッジをセンターを揃える前に揃える方法もありますが、センターを揃えるときに自由度がかなり減るのでおすすめはしません。(次の項で詳しく説明します)
【センター(L4C)】
yauにおいて最も難しいと言われるパートです。クロスエッジを崩さないように揃えなければいけないので、効率が悪いとタイムは伸びません。
ですが正直なところ、そんな難しいものではないと思っています。yauにはyauなりにちゃんと揃え方があります。
yauセンターの解法をいくつかあげていきます。
・面ごとに揃える方法
(使用者:Ciaran Beahan、Mats Valkなど)
・2x3*2を作ってから揃える方法
(使用者:Wang Xumingなど)
・列ごとに揃える方法
(使用者:Wang Xuming)
この列ごとに揃える方法(以下ライン式とする)は超多分割yauにおいてかなり重要になってきます。(だからと言って5でライン式を固定にする必要はありません)
先ほどクロスエッジの項で書いた4つ目のクロスエッジを先に揃える方法も載せておきます。
(使用者:Jayden McNeil、Robert Yau)
【ラストクロスエッジ】
センターが終わったあとは残りのクロスエッジを揃えていきます。
まず最初にクロスにラストクロスエッジのパーツが入っていないか確認します。もし入っていた場合はUなどをして除いておきましょう。
準備ができたら早速揃えていくのですが、注意すべき点があります。
次のエッジパートでどのように揃えるかによってラストクロスエッジの揃え方も変わってきます。
Yauduction、yau5の場合→ラストクロスエッジを入れたとき中段のスライスがずれていても問題ない
棟梁式→スライスを揃えておく(4yauと同じ揃え方)
Yauduction、yau5ではリダクションと同じ要領で揃えていきます。
揃えたら
(FRのときは)R U R U' R2'
(RFのときは)y' R' U R' U' R2 または R' F' R F
で揃えることができます。
【エッジ】
次は残りの8エッジを揃えていきます。
ここでも複数の解法があります。
⑴Yauduction
この解法では、前半の4エッジと後半の4エッジに分かれます。
最初の4エッジもその後の4エッジもリダクション同様に揃えます。
⑵yau5
この解法も前半4エッジ後半4エッジと解いていきます。
前半はリダクションと同様に揃え、後半は先にF2Lを2つ入れてから残りのスロットを使って残りの4エッジを揃えます。
後半にF2Lを2つ入れる関係で、最初の4エッジのうち2つ以上はF2Lエッジである必要があります。
前半がYauductionと同じなので併用することができます。
⑶棟梁式
この解法では前半2エッジ、後半6エッジと解いていきます。
最初の2エッジはセンターがずれていない状態に維持しながら揃え、残りは4yauのように解いていきます。
↓棟梁式使用者のKUbersのSumさんから使用許可をいただきました。
「5x5 Yau Methodのススメ」
【ラスト2エッジ(L2E)】
ラスト2エッジ手順は色々ありますが、この記事では最低限必要だと思うものだけあげていきます。
⑴反転
LFまたはRFに入っている反転エッジはF またはF' してから、
x Rw U2 x Rw U2 Rw U2' Rw' U2 Lw U2 3Rw' U2' Rw U2 Rw' U2' Rw' x'
最後にF' またはF で戻します。
このとき、反転エッジがU面エッジならこのタイミングで揃えるよりも先にF2Lを終わらせて、OLLの前に揃えた方がいちいちF して揃える必要がないので、かなり楽です。
なので、ラスト4エッジを揃えている時に反転が残ると思ったらU面エッジが反転になるように揃えるようにしましょう。
⑵反転なし2-2交換
F をしてから、
x Rw2' F2 U2' Rw2 R2' U2' F2 Rw2 x'
最後にF' で元に戻します。
⑶反転あり2-2交換
ミドルエッジ(中央)と正面の色が揃っているウイングエッジ(両端)をF またはF' で上に持っていって、
x Rw2 B2 Rw' U2 Rw' U2' x' U2 Rw' U2' Rw U2 Rw' U2' Rw2 x'
最後にF またはF' で元に戻します。
⑷ウイングエッジ交換
F またはF' をしてから、
x Rw U2 Rw U2' x U2 Rw U2' 3Rw' U2 Lw U2' Rw2 x'
最後にF またはF' で元に戻します。
絶対に必要!…というわけではありませんが、覚えておいて損はありません。
【Walkthrough solve】
ここまでが5yauの基本になります。
さあこっからはスーパーマニアックな超多分割yauの記事に入っていくよ!
超多分割yau
目次
- 2センター
- クロスエッジ
- センター
- ラストクロスエッジ
- エッジ
【2センター】
5yauと同様、リダクションと同じです。終了時にクロスエッジが読めているとさらに○。
【クロスエッジ】
5yauよりもパーツが増えます(当たり前)。頑張ってください
【4センター】
ここが超多分割yauの肝になります。始めのうちはかなり大変ですが、慣れるとむしろ得意になるくらい、縮ませ甲斐のあるパートになります。
筆者は超多分割では5yauで紹介した解き方のうち、列ごとに解く方法を使用しています。
慣れが必要ですが、5Rw(777では6Rw)をする回数がかなり抑えられるので回し淀むことがなく、スムーズに解くことができます。
【ラストクロスエッジ】
超多分割ではセンターをずらさずに解くとかなり大変なので、リダクションと同様にクロスエッジを揃えてから
R U R U' R2' かR' U R' U' R2 で揃えます。
【4エッジ】
リダクションと同様に、Uw、Dwなどを使ってエッジを揃えていきます。L4Eは基本Yau5で揃えます。(超多分割のYauductionはかなり難しいです)ですが、R U' R2' U' R をして2つスロットを埋めてから解くと、Yau5と同じ状態にすることができます。
【パリティ処理】
超多分割では555には存在しなかったかなり面倒なケースがあります。
⑴反転エッジとOP(666)
⑵反転反転(777)
どちらも同じ手順で揃えることができます。
3R U2 3R U2 3r' U2 3r U2 3l' U2 3r U2 3r' U2 3r' 3R' 3l U2 3R'
(小文字はその層のみ)
【Walkthrough solve】
6x6x6
7x7x7
これで紹介するyauにおけるテクニックは以上です。
疲れた。
追記:
先日Taiwan Championship 2018行った際に、圧倒的強者であるKai-Wen Wangに5yauのソルブを取らせてもらったので貼っておきます。
はやすぎる。
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